作品名/アーティスト名
あん/河瀬直美、星野源
作品紹介
元ハンセン病患者の主人公徳江が自分のやりたいことのためにどら焼き屋で働く中で生まれる物語です。どら焼き屋の店主はバイトをしたいと懇願する徳江を最初はあしらっていましたが徳栄のくれたあんに感動しバイトに雇うことになります。売れ行きはどんどんと上がっていきます。しかしお客の間でハンセン病と言うことが広まります。するとどら焼きは途端に売れなくなり、徳江さんは責任を感じてお店を辞め店主たちとも距離を置きます。自分のやりたいことをやっているだけなのにやれないと言う歯痒さに苦しみ、徳江を守ってやれなかった店主の気持ちに感動します。自由に生きたいと願っている人が生きれない不条理な社会を知る映画です。
この作品・デザイナーとの出会い
浪人を始めた４月に改めて何になろうと思っていたときこの映画に出会いました。その時は美大、デザインなどには全く関心がなく知らない分野でした。しかしこの映画の虜になり美大に行ってこんな映画に携われる人になりたいと思うようになりました
この作品・デザイナーの魅力
この時、監督や演者ではなく音響に行きたいと思ったのは主人公、樹木希林さんが手紙を朗読するシーンにあります。
手紙を朗読するシーンで風車が回っている田舎の景色が映ります。手紙の内容とも映画の内容とも関係のない突然現れたカットで驚きました。ここで不思議に頭の中に映像がすんなりと入ってきて朗読の声が気持ちよく入ってくるおかしな感覚になりました。ここの朗読のシーンはぜひ観て欲しいです。
あと映像もとても綺麗で特に小豆を洗うシーンや水飴を入れるシーン、桜の花が舞うシーンなどは必見です。
制作にどのような影響を与えていますか？
実を言うとこの作品を意識して作品を作ったことはまだないですが長岡造形大学に入学して今こうして映像の授業を受けれて映像をやりたい学生と繋がれた今の自分があるのは確実に「あん」のおかげなので作品を制作させてもらっている全ての基盤になっています。 これからの作品づくりでは感動伝えるときに何も難しく考えすぎることなく人の声だけでも人を感動させることができることを学んだので足していく作業とともに抜いていく作業も必要なことを学んだので生かしていきたいです。
これからどんな作品を作りたいですか？
心を動かす作品を作りたいです。世の中にはたくさん疲れている人がいて心が参っちゃう人もたくさんいます。僕もその1人です。たくさん辛いことや大変なことはあると思いますがそんな時に観て何でもいいですが、笑ったり泣いたり困ったり怒ったりしてもらいたいです。僕は「あん」に救われて美大に入学しました。入学してからも様々な音楽や映像で救われました。人によって刺さるものは違うと思うのでより大きく心を動かしてその人の1つの価値観になれるような作品作りをしていきたいです。
受験生に伝えたいこと
浪人していた時はがむしゃらにデッサンを描いて絶対合格する自信があったのに本番頭が真っ白になって前期落ちてしまいました。１日泣いて中期に切り替え合格を勝ち取ることができました。
チャンスがある限り諦めないでください！
岡崎航
出身:岡山
趣味:ドローン、お笑い
専攻したい分野:音響
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